花粉症施術

アレルギー性の病気です。
季節性アレルギー鼻炎という呼び名もあります。

花粉症にかかると、鼻づまりやくしゃみといったアレルギー症状が出るといわれています。
咽頭炎や喉頭炎、花粉喘息と呼ばれる症状まで引き起こす可能性があります。

具体的にはヒノキ・スギ・ブタクサなどが挙げられます。
これらの植物から発生する甚大な花粉が風を媒介にして各所に舞い散り、目や鼻といった器官にアレルギー症状を生じさせると考えられています。

花粉症の要因は植物の花粉ですが、花粉を吸い込んだとしても、かならずしも花粉症になるとは限りません。
花粉症の発症には、igE抗体が関わっているためです。

IgE抗体とは、体内の抗体です。
IgE抗体は花粉に存在するアレルギー原因物質、すなわち抗原が粘膜に触れた場合に生成され、このIgE抗体が抗原を追い出そうとしてくしゃみや鼻水を引き起こさせると考えられています。

通常ならばIgE抗体の生成は抑えられると考えられますが、アレルギー体質を持っている場合は、その働きがむずかしくなるとされています。

そのため、花粉を吸えば吸うほどIgE抗体も増える傾向があります。
増量したIgE抗体が一定のレベルを突破した場合、くしゃみや鼻水といった症状が現れ、花粉症を引き起こすといわれています。

花粉症はスギやヒノキといった植物だけでなく、igE抗体も関わっています。
発症に体質も関わっているため、花粉症は容易には改善されにくいといわれています。
一筋縄ではいきにくい花粉症を、どのようにして改善していくのでしょうか。

ここでは、接骨院における花粉症施術の内容についてご紹介していきます。

 

●ツボの刺激

花粉症向けのツボはもちろん、慢性扁桃炎や体質を改善するとされるツボにも鍼を刺していきます。
鍼を刺すツボの具体的な場所としては、顔が中心です。

・頭のツボ：上星
・目の周辺のツボ：印堂、攅竹、睛明など
・鼻の周辺のツボ：鼻痛、迎香など
・手のツボ：合谷

 

●マイクロカレント

体内へ送る、痛みを感じにくい電気のことです。
送電により、花粉によってダメージを受けた細胞の回復が期待できるため、花粉症の改善が見込まれます。

方法としては、顔まわりにパッドを当ててマイクロカレントを流します。
電流というと痛みが心配になりますが、マイクロカレントは人体にもともとある電流と同レベルの電流であることから、強い痛みを感じることは少ないといわれています。

 

●副鼻のアイシング

花粉症によって生じた炎症を抑える効果が期待できます。

花粉の季節の4週間前が妥当といわれています。
花粉はピーク以前から飛来していると考えられているためです。

そのため、今年こそは花粉症を改善したいと希望するならば、花粉のピーク時である2月や3月ではなく、それ以前の12月や1月の時点から施術を受けることがおすすめです。

●体質

冷え性や月経不順といった体質を、東洋医学では虚証（きょしょう）と名づけています。
花粉症になる方は虚証を持っていることが多い傾向があるため、東洋医学においては虚証を花粉症の原因のひとつとしています。

花粉症の改善のためには症状だけでなく、虚証という体質の改善も並行して行う必要があると考えられています。
そのため、体質の改善が期待できます。

 

●慢性扁桃炎

アレルギーを発生させ、それが花粉症につながっています。
免疫が多すぎると、アレルギーが出やすいといわれています。

扁桃腺は身体の中でもっとも働いているとされる免疫器官です。
慢性扁桃炎、すなわち免疫が多くなりすぎると、アレルギーの発症につながります。

そのため、東洋医学においては慢性扁桃炎を花粉症の原因のひとつとしています。
体質とともに、慢性扁桃炎にもアプローチしていくため、慢性扁桃炎の改善も期待できます。

 

●くしゃみや鼻水、目のかゆみ

花粉症の症状を和らげるため、鍼でツボを刺激して自律神経を調節し、IgE抗体を抑制します。
継続的な施術により免疫力が向上したままになることから、体質そのものが変わりやすいといわれています。
結果として、くしゃみは鼻水、目のかゆみといった症状の改善につながります。

花粉症施術によって症状が改善されると、薬をつかう機会が少なくなる効果も期待できます。
薬の副作用を受ける機会も減りやすくなり、QOL（クオリティオブライフ）の向上が見込めます。

花粉症とは、花粉を吸い込み、副鼻腔の粘膜や目の粘膜がアレルギー反応を起こし炎症することで鼻水や目のかゆみを起こしている状態を指します。

当院では、副鼻腔の上や関連するツボにシール状のパットを貼り、花粉症の改善に特化した電気施術（マイクロカレント）を行い、副鼻腔の炎症の緩和を目指します。

施術を行うことで、鼻水や鼻づまり、目のかゆみなどの症状を抑える効果が期待できます。
施術後は目のかゆみから改善されることが多く、そのあとに鼻水や鼻づまりなどの症状が改善する傾向にあります。

施術は、6回を1クールで行い、3クールほど行っていきます。

また、花粉症シーズンの前から予防のために行うことにより、シーズン本番の症状があらかじめ軽減される方もいます。
そのほかにも蓄膿症や花粉症以外のアレルギー性鼻炎などにも効果が期待できます。